この本は2回目になります。前回は大祈願を引用しましたが、今回、「序論」から印象的な部分を紹介したいと思います。序論では、1930年代という緊迫した世界情勢の中、それが歴史においてどのような時間であるかが説明され、更に、その混乱期の中から、未来の水瓶座時代(私たちが生きている今この時代)に向かって、霊的な仕事をし、シャンバラという「意志」による「大計画」の遂行に参加する人々のグループが、多方面で形成されていくという時代のシナリオが、解説されています。

治療家、秘教家から科学者、教育、政治まで。シードグループはそれぞれの分野で、人としての意識では自覚はなくとも、人類の魂の進化計画のために働く。もちろん、人間である限りは失敗や過ちを繰り返しながら。

その「序論」の最後、『当面の任務』という、1938年9月の稿を、見ていきたいと思います。時は第二次世界大戦の最中ですが、今の私たちにも同じ事が言えるという部分や、役に立ちそうだと感じる部分を中心に。

p90
まだ、すべてが失われたわけではない。神の大計画を知る人々の揺るぎない姿勢によって人類は助けられ、「兄たち」の努力は支援されるであろう。
(兄たち、は、ハイラーキーと思われます)

ハイラーキーというのは、シャンバラという地球の進化プロジェクトの中枢の「意志」のために奉仕すると決めている魂たちの集団。地球「内界」に在りますが、人間界に転生もしてくる。いわゆる「アセンデッドマスター」はそのメンバーであると考えて良いでしょう。ハイラーキーの下で働くのが「シードグループ」や「世界奉仕者の新集団」と言われる人々(人間界)。また、弟子や見習い、熱誠家という表現も。

その下のほうの層の人々になると、大計画を魂レベルでは受け入れていたり、そこに向かいたい、向かうべきと感じているけれど、まだまだ何かに嵌ってしまい(…笑)時に落ちたりもするのではないかな。ハイラーキーはそういう段階ではなく、確実に、シャンバラの下で働くことを深く誓い、そのために存在している魂たち、という表現が出来ると思います。

「ハイラーキー自身も、どちらの勢力が優勢になるか分からない。善が究極的に勝利することは分かっているが、自らの進路を決めるのは人間であるため、近い将来、何が人類を待ち受けているかは分からない。」
(p91冒頭)
とのこと。人類が常に自由意志で選択することになっているために、ハイラーキーも懸念を抱きつつ、情勢を見ているのだという。

「因果の法則が相殺されたケースはほとんどない」
その例外的な過去のケースでは、その時点において地球で使えるフォースよりも偉大なフォースを介入させる必要があったとのこと。
「もし世界の熱誠家たちが自分たちの声を届かせるならば、そうした偉大なフォースを介入させることができる。そうすることは可能になるだろうか。」

ここを読んだ時に思ったのは、個人的には今の状況、今の時代に当てはめると「ヴェガ」光線を高次が繰り出して、実践的なエネルギーとして使えるようになっているのは(アルガンザにおける「ヴェガの太陽」)こういった状況の一つなのかもしれない、と。

それと気になったフレーズですが、(p91中盤)
プラーナの潮流を、物質的、分離的、個人的な目的へと「振り向けた」人々、勢力によって、プラーナが結晶化している、とのこと。

物質界において、万物の元になる宇宙エネルギーである「プラーナ」。レイキで動かす基本エネルギーであり、私たちが「光」「フォトン」と意識するものを。それを、独占的な方法(意図?)で結晶化させる… ことにより、現在にも続く富の偏りが生まれるというのは、何とも納得できることです。

これが書かれた1930年代から、90年経ちましたが、次のサイクルの同じ状況に今、世界が巡って来ているように感じます。80年〜100年で、螺旋が一巡すると聞いた事がある。

その頃に「シード」(種)と表現された新時代のための魂のグループは、まさに今この時代、根を貼って上に枝葉を広げて、機能するべき時が来ているのではないでしょうか。

この稿を最後まで読んでみると、タイトルになっている「当面の任務」とは、ジュワルクール大師の任務であるよう。ハイラーキーと、当時の人間世界の間に在り、熱誠家、弟子たち、シードグループの魂たちが、「どのような障害にぶつかってもなお、これからも善意運動を継続する」よう、要請する。それが大師の「当面の任務」であり、必要に応じて世界の、各地に存在しているグループを、再編成するなども検討している、とあります。

難しいのは、常に人間が「自由意志で選ぶ、決める」事になっている故であり、余りにも人類が「道」を外れてしまった時には、致し方なく高次は、ハイラーキーは何らかの手段で「道」を戻さなくてはいけない。大の計画の中に、可能性として散在する無数の小さなプロジェクトもあり、それらに関わっている地上のグループメンバーたちとて、時折、闇の(利己主義の)法則に絡め取られて、「道」を見失うことも。

この本、「ハイラーキーの出現」からは、これまで読んだ本よりも、ジュワル・クール大師の苦労が偲ばれますし、仲介者として人間世界に情報を伝えているアリス・ベイリーの苦労もまた、伝わって来ます。「霊媒」ではなく、口述筆記によるチャネリングであったことがポイントだと感じます。

第二章「世界の全般的な状況」から、世界大戦当時の善とその対極との戦い、歴史的カルマ的なその背景などなど、今読むと、ドキっとするようなテーマが続きます。

ではでは、今日はこのくらいで。
Love & Gratitude
Amari

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