p88~  第16章「統合の段階」です。

その章を過ぎると「Part 2」となり、ワークシートで自分の光線を探していく方法や、実例、各光線の人との付き合い方のススメ、各光線を呼び下ろす瞑想など、ハウツー系になっていくので、今回の記事でこの本については締め括ろうかと思います。

前回予告していたように、今、更年期の世代にとっては大事そうな内容です。未邦訳の『秘教心理学の光線』という本が参考文献として紹介されていますが、その中で、著者のランズダウンが人間の進化段階を7つに分けて論じているそうです。

1感覚的=幼児期

2感情的=幼年期

3精神的=思春期

4野心=青年期

5組み合わせ

6利己的な影響力の活用

7グループ意識

5は、調整期という印象。感情や思考の使い方をマスターしていく平均的な大人の状態。ある意味「社会に適応した大人になっていく」時期かな。

6を引用します

比較的進化した成人は他人に影響を及ぼし、説得し、導き、自らの意図と願望の範囲内に引き寄せる能力を達成する。高次の問題はまだ理解されていないために、この能力が利己的な目的のために行使され、多くの場合、破壊的な結果をもたらす。

それを経て、7の状態へ(引用)

探究者が魂に基づいたあり方や自己抑制を求めたときこの段階がやってくる。この段階では人は自己意識と個の自覚を維持しながらグループ意識を着実に発達させていく。

最初の5段階で、「人は個性を調整しながら機能する方法を学ぶ」そして、第6段階で「さまざまな個性(それまでの時期に発揮してきた個性のいろいろ)を統合する。この時期の人々の特徴には、

「支配、野心、誇り、人を包み込む愛の欠如」などがあるとか。とても簡単に一言でまとめれば「利己的に生きている」ということなのでしょう。人のことも大切に出来るけれど、自分の幸せのために必要な人への愛である、など。それが、第7段階では利他へとシフトし、人を包み込む(本当の)愛を表現し始める、とのこと。

その間に、6番目の段階がある。つまり移行期、作り替えの時期ですね。ということは、それまでの「自分(地位や立場)」や「自分の創造物」などを、一度壊さないといけない。新しいものに作り替えるということは、つまり、それまでのものを壊す。あるいは解体する必要があるのでしょう。

まさにこれが実感を持って「更年期」の特徴に当てはまるな、と。

続く段落で、著者も言っていました。引用します。

自己中心的な影響力が顕著になる第6段階において、普通の場合、喚起の危機が訪れ、この段階の完了とグループ意識の開始がしるされます。喚起の危機を体験する人々は人生がいろいろな面で『崩壊する』体験をします。古いパターンや信念体系がこのように崩壊することによって、人は新たな意識点へと導かれ、グループ意識を持つようになります。魂の光線が何であるかの確認が出来るのはグループ意識のこの最終段階です。

必ずしも年齢的なフィジカルな段階と結びつけるだけではなくて、人はそれぞれ魂の進化段階が違うので、若い段階でも4~7の段階を、ミニチュアで体験する人も居るのかなと個人的には思いました。実際自分自身を振り返ると、1~3の思春期までは人並みですが、二十代では4~7までを体験したような気がします。

ほんの少しだけ若者らしい高揚感や自己中心的な時代を満喫して、少し大人になって社会人としての「立派さ」を自分に求めた時期(=調整期)、それに疲れてしまって鬱になっていった二十代半ば(24~)そして崩壊、からの、ヒーリングと出会って人生と自分自身の再蘇生。その時は、今から見れば「ぜんぜん、まだまだ」ですが、それまでの普通のニンゲンとしての個人の自分とは比較にならないほど、急速に「魂」になっていった。

自分という個性や欲やこだわりなどの自我の特徴もフェイドアウトしていって、ヒーリングと出会って数年で、過去の記憶さえ薄れていた。自分がどんな子供だったか、どんなふうに成長して何が好きで、何に一生懸命だったか。が、すべてどうでも良くなっていた。興味を失い、何か別のものとして超然として生きている、存在しているような数年間がありました。(奈良に住んでいたころ)

そのころ一度、もうそろそろ終わりでもいいかも。と、天井に手が付いたような感覚が訪れた日があったのですが、「いえいえ、まだ我が子も小さいので」と誰か(ハイヤーセルフ)に伝えると、ズド~ンと落下するような感覚があって。ヒーラーとして人格が薄れて恐らく、7のグループ意識に溶けるような状態になっていたところから、

再び、人格を取り戻すような体験をした。何度も書いて来た事なのですが.. けっこうな混乱期がありました。奈良から横浜へ移った事で、何かその混乱を鎮める働きになったように思います。

そこから新しいサイクルをやり直したのだとすると。。(2010年ころから)2018年に、既にそのサイクルなりの「崩壊」のプロセスが起きたのでしょう。けれども今回は長いです。。その小さなサイクルの中の「第6段階」であるのと、実際のフィジカルな更年期が重なっての本物の「第6段階」もあって。

以前、たまたま見ていたイギリスのBBCの特番で、ある女性が言っていました。40代まで普通に人生を楽しく生きていたのが、50代で急変。親や友人の発病や急逝、自分の病気、人間関係や職場での問題、などなど。「すべてが壊れた」と。

けれども、50代を終える頃には再び新しい人生を再建していくような流れが生まれた。多分その方はyoutuber として成功したようです。それを見ていた時も思いましたが、やはり更年期というのは中々のものだな、と。

精神に来る人、肉体に問題が起きる人、人間関係や仕事など社会的な部分に、など。色々だとは思いますが、単にphysicalなだけではない理由、人間の進化段階、魂レベルの光線の変遷を体験しながらの、最後の仕上げを前にした必要な破壊と再生が必要な時期、と考えれば、とても納得出来ます。

その必要性というのは、7つ目の段階で個を超えたグループ意識、つまり魂として、そのグループに所属していて、地球規模で「何か」に参加している一員なのだというところに立つために。そこに移行するために、起きる変化の時期であるわけです。

ということは、更年期というか第6段階の利己→利他のシフトにおいて、抵抗が少なければ、それほど破壊は起こらないのかもしれません。人生の最終章において、あるいは進化の最終段階において、本来の目的を果たせるように、見直しをして、間違っている部分や足りていない部分には破壊が起きる、と言い換えることも出来ますね。

早く気づいて、修正すべきはしていきながら、スムーズな移行を果たしたいものです。。(と、個人的には思いました。笑)

今日は、そしてこの本はこのくらいで。光線について、少し身近になったと感じていただけたら、幸いです。

Love and Grace

Amari